ウニが好きだ。
でも、どんなウニでもいいわけではない。
私の中での一番の「推し」は、利尻昆布を食べたエゾバフンウニ。
一度利尻島でエゾバフンウニのウニ丼を食べた人ならうなずいてくれるはず。
その愛しのエゾバフンウニの「ごはん」となる利尻昆布は、製品になるまでとても手がかかる。
天気とにらめっこをしながら、昆布を引き上げ、それを干す。
「干す」とひとことで言っても、そんなに簡単なことではない。
天気と昆布の生育状況を見ながら、干すかやめるか。島のどこに干すかを慎重に決める。
干した昆布は雨に当たると、それはもう製品にならない。
天気を読み間違えると、せっかく採れた昆布を捨てることになる。
大量の昆布を、「干し子」たちが、昆布が重ならないように丁寧に干す。
そうやってやっと干した昆布も、すぐには食べられない。
部位別に切り分けられ、何年も蔵で熟成させてはじめて、あのうまみが作られる。
養殖をするところから考えると、なんと手がかかることか。
しかも、この「干し子」年々人手不足なのだとか。
その人手不足を、アイデアで乗り切った会社がある。
地方創生✕グローバルの経営支援コンサルタントの大路さんが興した「文継」。
それを知ったのは、大和書房のWEBメディア『I am』で読んだこの記事だった。
母校の京大生を、この昆布干しのアルバイトとして、送り込んだのである。
京大生は生の一次産業が体験でき、利尻島の漁師さんは若い働く力を得ることができる。
まさにwin-winともいえるこの企画。
話を聞くと、どんどん興味が湧いてきた。
京大生たちは、何を考え、実際どんな生活をしてるんだろう。
昆布を干しって、どんな感じなの???
興味がマックスになった大和書房のWEBメディア『I am』の編集長、長谷川さんと私は
うにも食べれるかもね、という下心を抱きつつ、実際に見に行くことにした。
(#2に続きます)
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